Work / Decision

少しキャパを超える仕事が、決断の速さを鍛えてくれた

日中は日本、夕方は欧州、夜はアメリカ。全世界対応の業務を回した経験から残っているのは、少しキャパを超える仕事が、工夫と決断の速さを育てるという実感です。

作業机の上に置かれたノートとPC

この記事で分かること

  • 少し負荷をかけることが、なぜ仕事の速度を上げるのか
  • 決断できないことが、仕事を遅らせる大きな原因だという見方
  • 速く決めるために、普段から何を準備しておくべきか

結論

仕事の速度を上げる鍵は、根性ではなく決断の速さにある。そして決断の速さは、少しキャパを超える仕事量の中で、優先順位と無駄を削る訓練を重ねることで育っていく。

全世界対応の仕事は、時間差で途切れなかった

パナソニック時代、私は全世界の担当をしていた時期があった。日中は日本語で国内の問い合わせ対応や業務を進める。夕方になると欧州の業務が動き始め、欧州関係の質問や相談が入ってくる。その後はアメリカ市場が始まり、また問い合わせや課題対応が続く。

メールだけでも相当な量だったが、それ以外にも問題、確認事項、優先順位の判断が次々に発生した。時間が区切られているというより、地域ごとに波が変わりながら仕事が続いていく感覚だった。

自分に少しだけ負荷をかけると、工夫が始まる

その時に自分なりに考えていたのは、自分のキャパを少し超えるくらいの仕事を自分に与えるということだった。明らかに無理な量ではない。ただ、普通にやると追いつかないくらいの負荷をあえて受ける。

そうすると、嫌でも工夫が始まる。何を先にやるべきか、どの確認は省けるか、どのやり方が速いか、どの連絡は一度で済ませるべきか。負荷があるからこそ、効率化への感度が上がる。私の中では、それで仕事のスピードと精度が上がっていった記憶が強く残っている。

遅さの原因は、作業量より決断の滞りにある

今でも思うのは、仕事が進まない理由のかなり大きな部分は、作業そのものより決断が止まっていることにあるということだ。返事をするか保留するか、今やるか後に回すか、誰に渡すか、自分で持つか。ここで止まると、全部が後ろへずれる。

だからこそ、本当に重要なのは、即座に決断してすぐ実行することだと思っている。もちろん雑に決めるという意味ではない。必要な判断基準を持ったうえで、止まらずに進めることが大事だ。

速く決めるためには、普段の準備がいる

決断を速くするには、その場の勢いだけでは足りない。ある程度の知識、経験、ノウハウ、比較軸が頭の中に入っていて、すぐ引き出せる状態にしておく必要がある。これがあるから、迷い続けずに済む。

言い換えると、速い決断は場当たりではなく、事前準備の結果だと思う。普段から考え、学び、失敗し、整理している人ほど、現場では速く決めやすい。

この考え方は、今の仕事にもそのままつながっている

今でも、スピーディーに仕事を進められるかどうかは、この時に鍛えられた部分が大きいと感じている。少し負荷を受ける。そこから優先順位を磨く。決断を早める。準備を厚くする。この流れは、会社員時代だけでなく、AI活用、事業、不動産、発信でも同じだ。

仕事の量を増やすこと自体が目的ではない。自分の判断力と処理力を育てるために、少しだけ高い負荷を扱えるようにしていく。その積み重ねが、後で大きな差になると思っている。

こんな方に向いている考え方です

仕事が遅いのは能力不足ではなく、決断と整理の設計で改善できるのではないかと感じている方に向いています。

  • やることは多いのに、優先順位が毎回ぶれる
  • 情報はあるが、決めきれず後回しが増える
  • AIも使いながら、判断と実行の速度を上げたい

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