Business / Numbers
事業は「やりたいこと」より「数字が残ること」から考える
好きなことを仕事にするのは悪くない。ただ、それだけで事業を決めると続きにくい。売上、粗利、固定費、かかる時間まで含めて、数字が残るかを先に見る方が現実的だ。
この記事で分かること
- 好きなことだけで事業を決める危うさ
- 最初に見るべき数字の順番
- やりたいことを残しつつ現実に回す考え方
結論
事業は「やりたいかどうか」だけで決めるより、「数字が残るかどうか」を先に見た方が長く続く。残る数字があるから自由度が生まれ、好きなことを広げる余裕も出る。
やりたいことだけで考えると、判断が甘くなりやすい
好きなことには希望が乗りやすい。だからこそ、必要な経費や時間を軽く見積もってしまいやすい。売上が出そうに見えても、粗利が薄い、時間を取られすぎる、継続コストが高い、といったことはよくある。
しかも、やりたい気持ちが強いほど、止める判断も遅くなりやすい。事業ではここが危ない。好きかどうかより先に、残るかどうかを見た方が冷静になれる。
最初に見るべきは売上より「いくら残るか」
事業で見るべき順番は、まず売上、次に粗利、次に固定費、そのあとに時間だと思っている。売上があっても、残るお金が少なければ自由は増えない。さらに、時間を大量に使うなら、見た目の利益以上に負担が重くなる。
つまり、「月商いくら」より「手元にいくら残り、それを何時間で作るか」の方が重要だ。ここを見るだけでも、やるべき事業とやらない方がいい事業の差が出る。
数字で見ると、感情では気づけないことが見える
数字を出すと、期待ではなく構造が見える。単価が低すぎる、集客コストが重い、継続率が低い、対応工数が多い。こうしたことは、やる気だけでは埋まらない。
逆に、地味に見える仕事でも、粗利が高く、リピートしやすく、短時間で回せるなら強い。派手さではなく、残る構造を持っているかどうかが大事だ。
好きなことを捨てるのではなく、順番を変える
ここで言いたいのは、好きなことをやめろという話ではない。むしろ逆で、好きなことを続けるためにも、先に数字が残る柱を持つ方がいいということだ。
先に小さくても残る収入源を作る。そのうえで、好きなテーマや挑戦したいことを広げる。この順番の方が、精神的にも資金的にも無理が少ない。
最初の一歩
もし今、やりたいことが多すぎて迷っているなら、候補を3つ書き出して、それぞれについて「売上」「粗利」「固定費」「必要時間」をざっくりでも並べてみるといい。感覚ではなく、表にすると優先順位が変わることがある。
こんな相談に向いています
売りたいものはあるが、どれから収益化すべきか決めきれていない方に向いています。
- やりたいことは多いが、売り物の優先順位が曖昧
- 価格を付けたが、何が主力か整理できていない
- 経験や資産を、残る収益へ変えたい