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世界約40か国を回って分かった、人生を豊かにするのは「物」より「視点」

海外経験を、自分の人生を豊かにする選択へ変えたい方へ。私は仕事や生活を通じて世界約40か国を訪れ、豊かさは物の多さより、時間・人とのつながり・挑戦・選択肢に表れると学びました。各地での実体験から、その考え方と日常で試せる方法を紹介します。

パナマ出張で訪れた海岸と緑豊かな風景

この記事で分かること

  • 約40か国を訪れて変わった「豊かさ」の基準
  • 海外出張が仕事と事業の判断に与えた影響
  • 体験を次の判断や行動へ生かす方法
  • 海外へ行かなくても視点と選択肢を増やす方法

過去のパスポートに残る、渡航記録の一部

手元に残っている過去のパスポートには、中国、香港、韓国、カナダ、イギリス、スウェーデンなどの入出国印があります。別のパスポートを使った時期、スタンプが押されなかった移動、国境印のない地域内移動もあるため、ここに掲載する画像だけで全訪問国を示すものではありません。

この記録を載せる目的は、国の数を競うことではありません。仕事で現地へ行き、人や街、工場、会議、移動を自分の目で見た経験が、現在の判断基準につながっていることを補足するためです。画像は個人情報が写らない入出国印のページだけを使用しています。

2008年の中国・香港・韓国への渡航を示す入出国印の一部
2008年の中国・香港・韓国への渡航記録の一部。中国へ繰り返し足を運び、報告書だけでは分からない現場の違いを確認しました。
カナダ・イギリス・スウェーデンへの渡航を示す入出国印の一部
カナダ・イギリス・スウェーデンなどの渡航記録の一部。地域が変われば、仕事の進め方や人が大切にする時間も変わると学びました。

結論:豊かさは、持っている物より選べる生き方に表れる

世界を回って分かったのは、人生の豊かさに一つの正解はないということです。収入が高いこと、便利な都市に住むこと、大きな家や多くの物を持つこと。それらも豊かさの一部ですが、国や地域が変われば、人が大切にするものも変わります。

家族と過ごす時間を優先する人。地域のつながりを大切にする人。仕事の規模と速さに挑戦する人。古い物を直しながら長く使う人。自然の近くで暮らす人。違う生き方を実際に見ると、自分が当然だと思っていた目標は、数ある選択肢の一つにすぎないと分かります。

私が考える豊かさは、収入だけではありません。時間、健康、人とのつながり、感謝できる日常、挑戦できる自由、そして状況が変わった時に別の道を選べることです。海外経験は、その定義を頭で作るのではなく、現実の風景と人の暮らしから学ぶ時間になりました。

徳島から外へ出るたびに、世界は広がった

私は徳島で生まれ、工業高等学校を卒業し、会社員として働き始めました。最初から世界を飛び回る経歴が決まっていたわけではありません。英語力も、海外の仕事も、初めから十分だったわけではありません。

それでも外の世界を見たいという気持ちがあり、英語を学び、海外勤務を希望しました。1997年から1998年には家族とモスクワで生活し、その後も会社員として多くの国や地域へ出張しました。移動の回数が増えるほど、世界に詳しくなったというより、自分の知らないことの多さに気づきました。

海外では、言葉だけでなく、仕事の進め方、時間感覚、品質の捉え方、意思決定、食事、交通、接客、家族との時間まで違います。日本の方法を説明すれば伝わるとは限りません。相手が見ている前提を理解しなければ、同じ言葉でも意味がずれます。

この体験が、現在の相談や事業にも影響しています。一つの正解を全員へ当てはめるのではなく、相手の現在地、目的、持っている資源、避けたいことを確認する。海外で仕事をする時に必要だった姿勢は、不動産やAIの相談でも同じです。

中国で学んだのは、現場を見ない数字には抜け落ちるものがあること

中国へは2008年から2011年頃にかけて何度も足を運びました。空港から都市、倉庫、店舗、作業現場まで移動し、急速に変わる街と仕事の流れを自分の目で見ました。

2010年の中国出張で車窓から見た都市の風景
2010年の中国出張。数字や報告書だけでなく、都市の変化と現場の空気を自分の目で確認しました。

会議室の資料では整って見える計画も、現場へ行くと違う課題が見えます。製品が積まれる場所、作業する人の動線、設備の状態、説明と実物の差、移動にかかる時間。どれも表計算だけでは分かりません。

現場を見るとは、相手を疑うことではありません。自分の理解が正しいかを確かめ、同じ現実を共有することです。不動産で物件資料だけを見ず現地へ行くこと、民泊で予約数だけでなく清掃や問い合わせを見ること、Webサイトでアクセス数だけでなく読者の導線を見ること。この姿勢の原点の一つが、繰り返した海外出張です。

中国出張で確認した製品箱が並ぶ作業現場
2010年の中国出張で見た作業現場。現地で物の流れや作業の規模を確認しました。

アメリカで感じた、規模とスピードを恐れない姿勢

アメリカでは、建物、交通、店舗、都市のスケールに加え、仕事やサービスの見せ方にも違いを感じました。大きく試すこと、明確に主張すること、機会を見つけたら速く動くこと。日本で慎重に積み上げる姿勢とは別の強さがあります。

2010年のアメリカ出張で訪れたグランド・セントラル駅
2010年のアメリカ出張。大都市の交通と人の流れを見ることも、事業の規模や導線を考える材料になりました。

ただし、規模が大きければよいわけではありません。小さく始めることには、損失を限定し、現場から学べる利点があります。海外で見るべきなのは、目立つ成功をそのまま真似することではなく、その方法が成立する条件です。

私は現在も、最初は小さく試し、数字と反応を見て改善することを重視しています。一方で、結果が出た後まで小さな範囲に閉じこもらないことも必要です。アメリカで感じた規模への感覚は、「試す時は小さく、確信が持てたら広げる」という考えにつながっています。

ヨーロッパで見た、長く使うことと地域ごとの違い

ヨーロッパ出張では、イギリス、オーストリア、オランダ、スペイン、デンマーク、ドイツ、フランスなどを訪れました。国境を越えるたびに言葉、表示、建物、食事、仕事の進め方が変わる経験は、今も強く残っています。

一つの「ヨーロッパ」という言葉でまとめても、国ごとの歴史や制度は違います。同じ製品を扱う仕事でも、使われ方や求められる説明は変わります。この違いを無視して、一つの成功方法をそのまま展開するとずれが起きます。

一方で、古い建物や仕組みを直しながら使う姿勢からは、新しい物だけが価値ではないと学びました。私はその後、古い家の再生や空き家活用にも関わっています。古いから捨てるのではなく、現在の生活に合う使い方を考える。海外で見た街や建物の時間の重なりは、今の活動ともつながっています。

韓国・オーストラリア・パナマで、距離と違いは一致しないと知った

韓国は日本から近く、街や交通にも似て見える部分があります。しかし、地下鉄の表示、街の密度、食事、人の動き方を実際に見ると、近い国にも異なる日常があります。

2008年の韓国出張で歩いた市街地
2008年の韓国出張。近い国だから同じだと決めず、街と人の動きを自分の目で見ました。

オーストラリアでは、都市と自然が近く、人が屋外で過ごす姿が印象に残りました。仕事のために訪れても、移動の途中で自然や街に触れると、働くことと生きることの距離を考えます。

オーストラリアのブルー・マウンテンズに広がる山と森林
オーストラリア出張時に訪れたブルー・マウンテンズ。広大な自然の中で、仕事の外にある時間の価値を考えました。

パナマ出張では、長い移動の先で国際的な会議に参加しました。地理的には遠くても、品質、仕事、顧客という共通のテーマで人はつながれます。反対に、隣にいる人でも前提を確認しなければ分かり合えません。物理的な距離と心理的な距離は一致しないと感じました。

2008年にパナマで参加した国際会議の会場
2008年のパナマ出張で参加した国際会議。地域や立場が違っても、共通の仕事を通じて人がつながる場でした。

体験は、思い出すだけでなく次の選択へ生かす

海外で困ったこと、現地の人に助けられたこと、日本へ戻って見方が変わったことは、その後の考え方や行動に残っています。大切なのは訪れた場所の数を並べることではなく、そこで得た気づきを現在の選択へ生かすことです。

言葉が通じない場面では、曖昧な説明を減らし、数字や図で前提をそろえるようになりました。計画と現実が違う場面では、資料だけで判断せず、現場を見てから改善策を考えるようになりました。助けてもらった経験からは、自分一人の力だけで仕事が進んだわけではないことも学びました。

成功した場面だけでなく、迷いや失敗から得た判断基準まで次へ渡す。その積み重ねが、自分と周囲の人生を豊かにする情報になると考えています。

観光ではなく仕事で訪れると、その国の別の表情が見える

海外旅行と海外出張は、どちらも視野を広げます。ただ、仕事で訪れると、観光地とは違う場所と時間を経験します。空港から工場や事務所へ移動し、会議室で説明を聞き、現場で実物を確認し、予定変更へ対応する。短い滞在でも、その国で働く人の日常に少し近づきます。

仕事では、言葉が十分に通じないからといって結論を先送りできない場面があります。品質の基準、納期、費用、役割を確認し、互いの理解が一致しているかを確かめなければなりません。日本では言わなくても伝わると思っていたことが、海外では言葉や図、実物、数字にしなければ共有できない。その経験から、私は「分かりやすく言語化すること」を重視するようになりました。

一方で、言葉にすればすべて伝わるわけでもありません。同じ「品質」という言葉でも、重視する箇所や許容範囲は違います。相手が間違っていると決める前に、何を基準に判断したかを聞く必要があります。自分の常識を相手へ押しつけず、目的を共有して方法を調整する。これは、チーム運営や顧客との対話にもそのまま使えます。

海外出張では、華やかな写真の外側に、長い移動、時差、準備、トラブル、調整があります。だからこそ、会議がまとまったこと、現地の人に助けてもらったこと、無事に帰国できたことへの感謝も大きくなります。豊かな人生は、特別な場所へ行った回数だけでなく、そこで得た経験を日常の人間関係や仕事へ還元できるかで変わると思います。

出張経験を「行った国の数」で終わらせない整理方法

国の数は分かりやすい実績ですが、数だけでは日々の選択は変わりません。体験を価値へ変えるには、一つの訪問につき「見た事実」「驚いた理由」「日本との違い」「今の行動へ残ったこと」を整理します。

例えば、現場を見て「中国へ行った」で終わらず、報告書と現場の差をどう確認したかを振り返る。駅を見て「アメリカは大きかった」で終わらず、人の流れや案内から記事から相談までの流れを考える。古い街を見て「ヨーロッパはきれいだった」で終わらず、長く使うための修繕と地域価値を考える。その変換が、体験を再利用できる知識にします。

記憶を振り返る時は、起きた事実と、その時に感じたこと、その後に変えた行動を分けて考えます。事実の上に自分の考えを重ねることで、単なる思い出が次の判断に使える経験へ変わります。

海外へ行かなくても、人生の選択肢は増やせる

海外へ行く機会がない人にも、同じ考え方は使えます。大切なのは移動距離ではなく、自分と違う前提へ触れることです。

  1. 普段行かない地域を歩く。商店、住宅、交通、人の時間の使い方を観察します。
  2. 異なる世代や仕事の人に話を聞く。自分の業界の常識を外から見直します。
  3. 一つの数字を現場で確かめる。売上、利回り、口コミの背景にある実際の運営を見ます。
  4. 驚いた理由を書く。相手の違いだけでなく、自分が置いていた前提を言葉にします。
  5. 生活で一つ試す。時間の使い方、働き方、買い方、人との関わり方を小さく変えます。

体験は、集めるだけでは人生を変えません。自分の判断へ反映し、周囲へ分かち合い、次の人がより良い選択をできる材料にした時、体験は継承できる価値になります。

世界を回った先で、今目指していること

私は世界を見たことを、肩書きとして誇りたいわけではありません。多くの場所へ行ったからこそ、自分の知らない生き方がまだあると分かりました。そして、お金や事業は人生の最終目的ではなく、時間、健康、人とのつながり、挑戦する自由を守る手段だと考えるようになりました。

今後は、写真が残っている出張先について、国別・テーマ別に記録を深めます。中国で学んだ現場主義、アメリカで感じた規模とスピード、ヨーロッパで考えた長く使う価値、韓国・オーストラリア・パナマで見た暮らしと距離。それぞれを、読者が自分の生活へ持ち帰れる記事にします。

私自身の人生を豊かにするだけでなく、経験から得た情報を多くの人へ届け、選択肢を増やしたい。それがNorik Journalの目的です。

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まず中国出張の記録から、数字と現場を往復する具体的な方法を読んでください。海外経験を思い出で終わらせず、仕事や生活の改善へ変える手順を紹介しています。