Norikの日々の記録 / 2026年7月30日
長く書けば傷つけないと思っていた。決めたことを、その日は伝えられなかった
判断そのものは、ほとんど終わっていました。それでも私は、伝える文章を作れずにいました。
この日、ずっと先送りにしていた用件がありました。業務をお願いしている方との今後について、継続は難しいと伝えることです。
仕事を続けるうえで困ることが重なり、私の中では方向はほぼ決まっていました。迷っていたのは、続けるかどうかではありません。どう言えば一方的に聞こえないか、相手を必要以上に追い詰めずに済むか。その言葉だけが決まりませんでした。
丁寧に書くことと、長く書くことを混同していた
最初は、事情を細かく並べ、こちらの考えを一つずつ説明すれば、角が立ちにくいと思っていました。文章が長いほど、誠意も伝わるような気がしていたのです。
ところが、書こうとするほど言い訳が増えていきます。なぜこの判断になったのかを漏れなく説明しようとすると、肝心の結論が文章の奥へ隠れてしまう。相手への配慮のつもりが、何を伝えたいのか分からない文章になりかけていました。
言葉を柔らかくしようとするたびに、新しい説明を足したくなりました。しかし、説明を足せば足すほど、相手は最後まで読まなければ結論が分かりません。それは丁寧というより、こちらが言いにくいことを後ろへ延ばしているだけではないか。文章を眺めながら、そう思いました。
自分だけでは整理できず、伝え方について相談しました。そこで見えてきたのは、結論を先に伝え、理由は短くし、これまで力を貸してもらったことへの感謝は曖昧にしない、という順番でした。長く説明することより、相手が内容を誤解しないことのほうが大切です。
結論、理由、感謝。この三つに分けると、ようやく文章の骨格が見えました。感謝を書いたからといって判断が変わるわけではなく、判断を伝えるからといって、これまで助けてもらった事実が消えるわけでもありません。混ぜずに、それぞれをそのまま伝えればよいのだと整理できました。
判断できないのではなく、実行するのが気重かった
仕事上の判断には、数字や予定だけでは割り切れない部分があります。相手がこれまでしてくれたこともあれば、その人の暮らしもあります。それを考えるほど、送信する手が止まりました。
この日にできたのは、伝える順番を決め、文章の骨格を作るところまででした。実際に伝えることは、翌日以降へ持ち越しました。きれいな結末ではありません。ただ、なぜ止まっているのかは分かりました。
判断が難しいから先送りしているのではない。判断は終わっているのに、伝えることが気重いから止まっている。そう気づくと、次に必要なのは、さらに考えることではなく、決めた順番で誠実に伝えることだと思えました。
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