粗利を見たいのに、販管費の合計すらなかった
午後、事業の数字を確認する資料を見た。私が知りたかったのは、どこを伸ばし、どこを止めるべきか判断できる数字だった。
ところが、販売費と一般管理費は項目ごとに並んでいるのに、合計がなかった。前月との比較をしたくても、読む側が自分で電卓を使わなければならない。さらに、性質の違う別の店舗事業の数字も同じ資料へ混ざっていた。
細かい資料なのに、判断に必要な数字が見えない
項目が多ければ詳しい資料に見える。しかし、事業ごとの粗利、固定費の合計、その推移が一目で分からなければ、私には判断できない。細かさが、そのまま読む手間になっていた。
資料を作る側には、まとめて出したほうが楽な事情があると思う。それでも、違う事業を一枚に混ぜると、どちらが良くてどちらが悪いのかが消える。私は事業ごとに分け、販管費の合計を出す方向で直してほしいと伝えた。
読めない資料は、判断を遅らせる
読みにくい資料の問題は、電卓を叩く数分ではない。読むのが面倒になり、確認を後回しにすることだ。気づくのが遅れれば、止めるべき支出も、伸ばすべき事業も、そのまま時間が過ぎる。
この日は、数字を増やしてほしいと頼んだのではない。私が何を決めたいのかに合わせて、必要な数字を見える場所へ出してほしいと頼んだ。資料は、作った人が説明しやすい形ではなく、受け取った人が判断できる形でなければ意味がない。
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