Norikの日々の記録 / 2026年3月26日

「載せないで」だけでは、何を直せばいいのかわからない

飛行後の検査を撮影していたところ、「その動画は載せないでほしい」と声をかけられました。

私は、検査を受けている様子そのものに、公開してはいけないルールがあるのかを確認しました。しかし、具体的な規則や禁止の根拠について説明はありませんでした。検査を受けていること自体が問題なのでもない、というやり取りでした。

それなら、なぜ掲載してはいけないのか。私には理由がわかりませんでした。

先方から「問題が起きる可能性をなくすために、何も載せないでほしい」と説明されたわけではありません。ただ、その場のやり取りから、私は「掲載しなければ問題も起きない」という考えで止めようとしているのだと受け取りました。これは先方の説明ではなく、あくまで私の認識です。

問題を避けるだけでは、現場は変わらない

もちろん、撮影してはいけない設備や情報があるなら従います。人物の映り込みや、公開できない場所があるなら、その範囲を外して撮ることもできます。必要なのは、「とにかく出さないでほしい」という結論だけではなく、何が問題で、どこを直せばよいのかという説明です。

具体的な理由がわかれば、撮り方を変えられます。映してはいけない部分を外すことも、別の場所で撮り直すこともできます。ところが、理由が示されなければ、こちらは何を改めればよいのかわかりません。

私はその場で、掲載するつもりであることを伝えました。そして実際に掲載しました。禁止の説明を受けながら無視した、という認識ではありません。明確なルールや具体的な問題点が示されず、一律に発信を止めることには納得できなかったからです。

この記事には、問題になった映像や、相手を特定できる情報は載せていません。ここで伝えたいのは個人への批判ではなく、説明のない「やめてください」だけでは、改善の方法も判断の基準も共有できないということです。

公的な立場の現場では、何かあったときの責任を避けるため、前例のないことを止める方向へ判断が傾くことがあると私は感じています。しかし、問題を起こさないことだけを優先して、理由を示さずに発信を止めてしまえば、現場の取り組みを知ってもらう機会まで失われます。

飛行前後に検査が行われ、安全のための確認が積み重ねられていることは、むしろ知ってもらう価値があります。見えなければ、何もしていないように思われることさえあります。

ルールがあるなら、そのルールを示す。問題になる部分があるなら、その部分を具体的に伝える。そうすれば、発信する側も直すことができます。「載せないで」で終わらせず、なぜなのかを言葉にすることが、現場を守りながら前へ進める方法だと考えた一日でした。

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