Norikの日々の記録
2026年5月6日
AIに聞けば答えは出る。でも、知らないことは質問にもならない
朝、自分の自己紹介を何度も言い直していた。名前、今している仕事、相手に渡せるもの。三つに絞れば短くなるはずなのに、いざ話すと「あれも言ったほうがいい」「これも説明しないと伝わらない」と増えていく。
一度会う人に向けた言葉なのか、これから何年も付き合う人に向けた言葉なのか。それさえ曖昧なままでは、何を残して何を捨てるかも決められない。短く話せないのは、材料が多いからだけではなく、自分の中で言葉の整理ができていないからだと思った。
知らなければ、疑問そのものが浮かばない
夜、人は知らないことについては質問すらできない、という話になった。
AIを使えば、聞いたことにはすぐ答えが返ってくる。便利になったのは間違いない。ただし、何を聞くかは自分で決めなければならない。言葉を知らなければ質問が作れないし、前提を知らなければ、返ってきた答えが合っているかも確かめられない。
知識がなくてもAIが補ってくれると思っていたが、実際には逆だった。少し知っているから次の疑問が出る。疑問が出るから、さらに調べられる。最初の取っ掛かりになる知識がなければ、画面の前で何を入力すればよいのか分からない。
これは朝の自己紹介と同じだった。自分について知らないわけではない。それでも、相手に何を渡せるのかを言葉にできていなかったから、必要な一文を選べず、説明を足していた。
速く進みたいときほど、前提を先にそろえる
この日は短い電話もあった。依頼へのお礼を伝え、近いうちに現物を見に行くことだけを決めた。細かい話まで電話で片づけようとしなかったので、次の一歩がすぐ決まった。
考えるときも同じで、最初に目的と条件を決めれば、その後は速い。何のために聞くのか、どの条件なら使える答えなのか。そこが決まっていれば、AIの返答も評価できる。
AIが知識を不要にしたのではない。知らないことへ近づく速度を上げてくれた。ただ、その入口を見つけるための言葉は、自分の中に少しずつ増やしていく必要がある。
自己紹介も、質問も、入口の一文でその先が変わる。今日は答えを増やすより、自分がまだ作れない質問は何かを考えてみたいと思った。
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