Norikの日々の記録

十年で変わる時代に、十五年かけて育てるものがある

朝、「これから十年で、めまぐるしく変わる」と話した。何がどう変わるかを具体的に言えたわけではない。それでも、前と同じ手順が通じなくなる場面が増え、今のやり方は今の条件で成り立っているだけだと感じていた。

ところが夕方、ある果物の品種が世に出るまで十五年かかったと聞いた。朝の「十年で変わる」と正面からぶつかる数字だった。

試してから、良し悪しが分かるまでにも年数がかかる

開発が終われば、すぐ答えが出るわけではない。苗を植え、実がなるまでに数年。そこから育ててみなければ、本当の味は分からない。試して、待って、また試す。一回の周期に何年もかかる世界がある。

さらに、万人に好かれる特徴へ整えたのではなく、独特の香りを残したという。好き嫌いが分かれる個性を選び、それを十五年かけて形にしていた。

朝は、変化へ合わせて今の形を組み替えることを考えていた。夜は、環境が変わっても、長い時間をかけなければ育たないものがあると知った。

速い時計と、遅い時計を混ぜない

表側の変化は確かに速い。去年の集客方法や説明が、今年は通用しないこともある。そこは早く試し、結果を見て変える必要がある。

一方、信用、技術、土地に根づくもの、人との関係は、短期間で答えを求めても育たない。速い時計で見るものと、遅い時計で見るものは別だった。

速く変えることと、長く育てることは矛盾しない。変えるべきは、目的へ向かう手段。時間をかけるべきなのは、その目的を支える土台だ。全部を早く回そうとすれば、十五年かけて初めて見えるものを、芽が出る前にやめてしまう。

朝と夜で、違う時計の話を聞いた一日だった。これから何かを始めるときは、早く答えを出すものなのか、答えが育つまで待つものなのかを、最初に分けておきたい。

関連:お金・時間・健康・つながりを育てる

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