Norikの日々の記録
2026年6月6日
電話をかける前の数秒で、私は仕事を重くしていた
朝、数を読み上げる声に合わせて体を動かした。三、二、一。数え終わると始め、また数え終わると休む。やるかどうかを考える隙がないので、頭がまだ半分眠っていても体は動いた。
運動が終わって机に向かうと、そこからは誰も数えてくれない。連絡、確認、問い合わせ。体をほとんど使わない仕事なのに、始めるまでが運動より重かった。
準備のつもりで、失敗しない形を探していた
午前中、確認の電話をかける前に、話す順番を頭の中で組み立てた。こう言われたら、こう返す。話がこじれないように、分岐を先に潰してから発信した。
ところが電話がつながると、相手が先に段取りを説明してくれた。私は確認し、気になっていた点を一つ聞くだけで済んだ。準備した話のほとんどは使わなかった。
考えることは必要だが、あるところから先は精度を上げているのではない。始めない理由を増やしているだけだ。電話を終えたとき、あれほど重かった用件が急に軽くなった。重さは相手ではなく、私の想像の中にあった。
予定を取りやめる連絡も、同じ勢いで先に済ませた。相手は淡々と受けてくれた。後ろめたさを昼まで抱えていたら、その間の別の仕事まで鈍っていたと思う。
答えをもらう前に、自分の条件が見えた
別の運用相談では、何を任せられるか問い合わせる文章を作った。書いているうちに、任せたいことだけでなく、自分で見ていたい部分もはっきりした。答えをもらう前に、自分の条件の半分は整理できていた。
質問は、相手から答えを取るだけの作業ではない。自分の輪郭を、相手が返事できるところまで出す作業でもある。ぼんやりした質問には、ぼんやりした答えしか返らない。
始める前に考えすぎるのも、整理してから聞こうとするのも、結局は同じだった。動く前に完成させようとしている。朝の運動のように、最初の一手だけは合図で始めてしまえばいい。考えるのは、動き始めて現実の返事が来てからでも遅くない。
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