Norikの日々の記録
2026年6月8日
「良かったです」を集めても、良さは伝わらなかった
朝、説明したはずのことが、相手には別の意味で届いていたという話をした。こちらは省略せずに話している。それでも受け取り方がずれる。最初は言い方や順番の問題だと思ったが、話しているうちに、そもそも言葉だけで伝えようとすることに無理があるのではないかと思い始めた。
体験した人に「どうでしたか」と聞くと、多くの場合は「良かったです」で終わる。嘘でも手抜きでもない。本人の中に起きた変化を、その場で言葉にするのが難しいのだと思う。
十行の説明より、前と後を並べる
前の状態と後の状態を並べて見せれば、説明は短くて済む。実際に触れてもらう方法もある。ただし、値段や条件を先に出すと、相手の頭は比較へ切り替わる。違いを見てもらうなら、その前に材料を出したほうがいい。
ここまで考えて、自分の側の問題に気づいた。見せればいいと言いながら、私の手元には、見せられる形で残したものが少ない。仕事をしている最中は目の前を進め、終われば次へ移る。記録を残す手間を後回しにした結果、あとから伝えたい場面で、言葉を重ねるしかなくなっていた。
伝え方を磨く前に、見せる材料を残す
この日は書類をそろえるため、短い電話と折り返しを何度も繰り返した。本人でなければ動かせない手続きもあり、こちらが丁寧に説明しても変わらない条件があった。結果が出るまでは次の段取りも決められず、待ち時間で一日が細かく切られた。
一方、仕事の問い合わせでは、まだ何も決めていない人から「一緒に考えてほしい」という趣旨の話を聞いた。その人が欲しいのは、私の結論ではなかった。自分で判断するために、見て比べられる材料と、迷っている間に話せる相手だった。
言葉を増やせば動くもの、本人が動かなければ進まないもの、結果を待つしかないもの。この三つを同じ焦り方で扱ったから疲れたのだと思う。まずは、これまでの仕事から前と後を見せられるものを残す。説明をうまくするのは、そのあとでいい。
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