採用で見たのは、頭の回転より周りと噛み合うかだった
人を採るとき、能力が高いほどよいのかという話をした。学んできた量が多く、頭の回転が速い人は、本来なら頼もしい。それでも私は、能力だけで選ぶことに引っかかりがあった。
正しい言葉で、会話を終わらせる人がいる
会社は一人で完結せず、周りと組んで動く。論理や言葉の速さが違いすぎる人が、相手の話を途中で切り、正しい説明で黙らせることがある。本人に悪気がなくても、黙った側は納得していない。仕事は進んだように見えて、しこりだけが残る。
一人の回転数が高くても、周りと噛み合わなければ全体は速くならない。むしろ確認や修正が増え、ほかの人が意見を言わなくなる可能性がある。
誰かが抜けても、仕事が残る人を選ぶ
私が見たいのは、自分だけで速く終えられるかではない。考えを周りへ渡し、ほかの人が続けられる形にできるか。相手の理解を待ち、分からない人を置いていかないか。そこが組織では大きい。
能力を低く見積もる話ではない。高い能力を、周りが使える形で置けるかを見るという話だ。この日の採用の基準は、単体の頭の良さから、チームと噛み合い、仕事を残せるかへ変わった。
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