修理した場所の写真には、修理していない隙間は写らない
建物へ手を入れた報告として、写真を受け取った。直した場所はきれいに写っており、作業が終わったことも確認できた。
それでも少し引っかかった。写真には、撮った人が見せたい場所が写る。修理した人が撮れば、直した部分が中心になる。それは自然なことで、隠しているわけではない。しかし、建物全体の状態を知りたい側には、写真の外側が残る。
隙間は、いつも中心から外れた場所にある
建物の不具合について詳しく聞くと、閉まりきらない建具、踏むと少し沈む床、外壁の際にできた細い隙間などが出てくる。どれも遠くから撮った写真では分かりにくく、中心から少し外れた場所や影の中にある。
写真が間違っているのではない。確認したい目的が違うのだと思った。修理が終わったことを示す写真と、次に直す場所を探すための写真では、向けるレンズが違う。
どれを自分の目で見るかを決める
すべての現場へ自分で行っていたら、一日では何も終わらない。画像で済ませられる確認は多いし、人へ任せたほうがよいことも多い。
ただ、次の判断が写真の外側にありそうなときは、自分で見る必要がある。この日は、受け取った写真を疑うのではなく、写真が答えられる範囲を考えた。直した場所の確認は写真で済ませる。周囲の隙間や床の沈みまで判断するなら、現地へ行く。
情報が足りないから決められないのではなく、足りていない場所がどこか分かっていないから決められないことがある。写真の外側を見ると決めたことで、次に確認する場所がようやくはっきりした。
関連:「終わりました」をどう確かめるか|完了の基準を先に決める
週1回、その週の実践記録のまとめと、オンラインサロン(2026年10月開講)の先行案内をLINEでお送りしています。
LINEで友だち追加する