冷房は動いていた。それでも室外機の周りに熱が逃げる道がなかった
朝から風がなく、外へ出ると路面の上が揺れて見えた。日中は四十度を超えるという話が出ており、冷房を動かしても、思うように室温が下がらなかった。
故障かもしれないと思ったが、修理を頼んでも、この時期は同じ相談が集中している。順番を待つ間にできることを確かめようと、外へ回って室外機を見た。
機械ではなく、周りの条件を先に見た
室外機そのものが強く熱を持ち、正面から日が当たっていた。さらに周囲へ物が寄せてあり、風が抜ける場所が狭くなっていた。機械は動いている。しかし、部屋から運んだ熱を外へ捨てにくい条件が揃っていた。
私は周囲の物を動かし、風の通り道を空け、日差しを遮れるようにした。それで故障が直るとは考えていない。ただ、機械が本来の仕事をできる条件へ少し戻すことはできる。
動いていることと、結果が出ることは同じではない
この室外機の状態は、仕事でもよく起きると思った。本人は動いている。作業も止まっていない。それでも、周囲に別の仕事や判断待ちが積み上がり、結果が出ない。そこで能力だけを疑っても、原因が環境なら変わらない。
何かが進まないとき、すぐ故障や能力不足と決める前に、熱を逃がす場所があるか、余計なものが周囲を塞いでいないかを見る。この日は、冷房の効きが悪いという小さくない問題から、まず働ける条件を戻す順番を教えられた。
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