物件の条件より先に、「自分たちでも使いたい」を聞く
昼過ぎ、ホームページを見た方から、民泊運営について相談したいと電話があった。最初に聞かれたのは、詳しい資料をホームページから取れないかということだった。
資料は個別に送れると伝え、連絡先を教えてもらった。条件を置いて売上と費用のシミュレーションを作れば、判断しやすくなることも説明した。ここまでは、これまで何度も対応してきた流れだった。
制度については、分からないと伝えた
その物件で実際に営業できるか、地域として集客できるかという質問には、その場で答えられなかった。用途や地域の決まりは行政へ確認しなければならず、経験だけで「たぶん大丈夫」と埋めるわけにはいかない。
私は、確認しないと分からないことをそのまま伝えた。ただ、確認項目を並べるだけでは、まだ提案にはならない。誰がどこへ確認し、その答えによって何が決まるかまで順番にして渡す必要があるとも感じた。
数字を作る前に、持ち主の目的が見えた
話を続ける中で、建物の周りには庭があり、自然の多い場所だと分かった。そして持ち主は、月のうち何日かを自分たちでも使いたいと考えていた。すぐに予約で埋まらなくても構わないという話も出た。
この希望を聞くと、提案の前提が変わる。稼働率を最大にすることだけを目的にすれば、自分で使う日は売上が立たない。しかし、持ち主の目的が「自分でも使いながら、空いている日を活かす」ことなら、売上だけで良し悪しを決める提案は外れている。
条件は調べれば分かる。ところが、その家をどう使いたいかは、本人へ聞かなければ出てこない。この日は、制度や数字を説明するより前に、目的を聞くことの大切さが残った。次に同じ相談を受けたら、物件資料を求める前に「この家をどう使いたいですか」と聞く。
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