Norikの日々の記録

2026-08-27

「限定三組」と言って六組来た。それでも私は三組でやめた

朝から天気が冴えなかった。今日行けるとしたら高松か白浜くらい。明日はもっと微妙で、風そのものは問題ないのに、少し北へ寄ると赤い塊が迫ってくる図が出る。二日借りているのに、二日とも読めない。給油の順番を待ちながら、ずっとその話をしていた。

待ち時間に、先週末に出ていた学びの場の話になった。そこでは、自分が売れるものを、その場にいる人へ実際に売ってみる、という課題が出ることがある。以前私が出たときも、それをやった。

私が出したのは、飛行機に三十分乗る体験だった。二万円。限定三組。

そんなものを買いたい人がいるのか、と隣で聞かれた。めちゃくちゃいましたよ、と答えた。

「限定」は、売るために付けた数字だった

限定って言った方が、パッと早く決まりますやん。今朝もそう説明していた。実際そのとおりで、出してすぐに三組が埋まり、申し込みは六組まで来た。どうしますか、と聞かれて、私はその場で、じゃあ六組でいいです、と答えている。

ここまでが、あのとき私が考えていたことの全部だ。どうすれば早く決まるか、それだけを見ていた。決まった後のことは、一行も考えていない。

三十分飛ばすには、実際には三万円を超える費用がかかる。私は利益が出る形で人を乗せることはできないので、かかった費用を乗る人と分け合う形にしていた。二万円という値段は、決めた時点で、売れた分だけ手出しが増える値段だった。

そこは織り込んでいた。課題としてやることだったから、持ち出しは最初から覚悟している。問題はそこではなかった。

三組でやめた理由は、お金ではなかった

三組を乗せたところで、私は残りを進めなかった。

初めて小型機に乗る人は、けっこう酔う。横に座った人の様子を見ながら、こちらは操縦している。安全に関わるところは全部こちらが背負う。三組終えたとき、私は正直に、もういいかな、と思った。値段の話ではない。人を乗せること自体が、私にとって軽い作業ではなかった。

つまり「限定三組」の三組は、売るために付けた数字であって、自分が引き受けられる上限として決めた数字ではなかった。だから六組と言われた瞬間に、私は自分でその線を外している。三組が最初から自分の線だったなら、あそこで、三組までです、と言えたはずだ。

値段は決めていた。決めていなかったのは、どこまでなら引き受けられるか、のほうだった。

売れるかどうかは、出してみればすぐ分かる。今回も出した直後に分かった。分かりにくいのは、売れた後に自分がそれを続けられるかどうかで、これは先に決めておかないと、受けてから引くことになる。受けてから引くのは、売れないことよりたちが悪い。三組の人には乗ってもらえて、残りの人には何も残っていない。

いま何かの値段を決めている人がいたら、値段のとなりに、もう一つ数字を書いてみてほしい。何件までなら、自分は同じ状態で受けられるか。その数字は、売るために書く数字とは、たぶん違う。

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