2026-09-22
一人で回しているものほど、終わり方を先に決める

打ち合わせの予定が一つも入っていない朝でした。こういう日は、頭の中にあることを一度声に出して並べ直すことにしています。今やっていること、まだ成果が出ていないこと、順番に話していきました。
その流れで、備えの話になりました。うちは、私が抜けたら止まる仕事がいくつもあります。動かしているのが私だからです。万一のときに、あとを片づける人が困らないようにしておく。そのための契約に、十年前から入っていました。
その契約が、あと一年ほどで切れます。
切れること自体は、前から知っていました。それでも私は、切れてから考えればいいと思っていました。正確に言えば、考えていませんでした。まだ一年あるし、同じような内容で入り直せばいい、くらいの気持ちでした。
一年待つというのは、高いほうを選ぶという意味だった
ところが、この種の契約は、年齢が上がるほど条件が悪くなります。中身が同じでも、遅く入るほど毎月払う額は増えます。一年待てば、一年分高くなる。
そこで気づきました。「切れてから考える」というのは、決めるのを先に延ばしているのではありません。必ず高いほうを選ぶと、先に決めているのと同じでした。待っているあいだ、条件は一方向にしか動かないからです。
だから、切れるのを待たずに、今のうちに次を決めました。
いつまで払うかではなく、いつやめるかで選んだ
決めるときに、もう一つ変えたことがあります。
最初は「何歳まで続けられるか」で比べようとしていました。長いほうが安心に見えるからです。けれど本当に要るのは、事業を誰かに渡すか、たたむかするまでの期間です。それより先の分は、払っても使いません。
そこで、七十五歳まで続けられるものの中から、七十歳前後でやめたときに払った分の一部が戻る設計のものを選びました。続ける前提ではなく、やめる前提で選んだということです。始める日に、やめる日を先に置きました。
その朝、最後に自分でこう言っていました。自分の年齢と事業は十年ぐらいの幅で考えておいたほうがいいし、何でも出口を考えておかないといけない、と。
開業して一年目なら、金額も期間もまるで違いますが、同じ形のものをすでに何本も抱えているはずです。初年度だけ安いクラウドサービス、一年で自動更新される機材のリース、三か月だけ無料のツール、初めての外注さんと決めた「とりあえず三か月」。どれも、条件が変わる日が最初から決まっています。
そして切れてから考えると、そのときに出されている条件で決めるしかありません。比べる時間もないので、たいていは言われたまま更新します。私が一年後にやろうとしていたのも、これでした。
今日からできるのは、これだけです。
契約を結んだ日に、カレンダーへ二つ書き込みます。一つは、終わる日。もう一つは、その三か月前の日。三か月前のほうには「続ける・やめる・別のものに替える」のどれかを決める、とだけ書いておきます。三か月あれば、他を見て、断って、切り替えるところまで間に合います。
次からは、始めると決めた日に、やめる日も一緒に書きます。
いま毎月払い続けているもののうち、終わる日をすぐに言えるものは、いくつありますか。
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