Business / Diversification
事業を多角化するなら、始め方だけでなく損切りも早くする
事業の多角化は、増やせばいいという話ではありません。うまくいかないものを早く修正し、必要なら撤退する判断まで含めて、多角化だと思っています。
この記事で分かること
- 太陽光、コインランドリー、民泊で学んだ多角化の現実
- 始める前に見るべきことと、始めた後に見るべきこと
- 損失を小さく止める判断の重要性
結論
多角化で本当に大事なのは、増やす力だけではない。うまくいかない時に小さく止める力と、別の事業へ切り替える柔軟さがあるかどうかだ。
太陽光では、失敗を小さく終えられた
資料の中では、野立て太陽光発電事業の話も出ていた。高利回り実績や税制面の魅力があり、課税法人を使って取り組んだが、実際に発電が始まるとシミュレーションの70%程度しか出なかった。
業者にクレームを入れ、揉めながらも最終的には返品できた。これは失敗事例ではあるが、損失を最小限に止められたという意味では大きかった。うまくいかない時に粘り過ぎないことも、事業の力だと思う。
コインランドリーは、様子を見てから増やした
一方でコインランドリーは、店舗物件の活用方法を模索した中から始まり、1号店を出した後に約1年様子を見て、追加出店を決めている。つまり、いきなり一気に広げたわけではない。
しかも2店舗目以降は、立地の費用対効果や出店後リスクを見て、賃貸物件へシフトしている。ここでも、最初の仮説をそのまま押し通すのではなく、運営しながら修正している。
民泊は、始めてみて苦戦も分かった
新築の民泊でも、利回りだけを見て進めればいいわけではなかった。経験がない分、銀行融資も苦労し、代行業者も複数社を比較して絞り込んだ。それでも、運営開始後の売上と利益は当初想定を下回った。
つまり、新しい事業は、始めるまでの判断だけでなく、始めてからの現実確認が必須だということだ。
多角化は、分散と検証の組み合わせ
私は事業を一本足にしないことを大事にしているが、それは何でも広げればいいという意味ではない。分散しつつ、検証する。ダメなら止める。よければ増やす。この繰り返しでしか、強い多角化にはならないと思っている。
だから、多角化の本質は数を増やすことではなく、判断の質と修正の速さにある。