Norikの日々の記録 / 2026年4月6日

同じ自己紹介を三度して、経歴より先に話したいことが見えた

初対面の相手に、自分の仕事を説明する場面が何度かあった。同じ経歴を話しているはずなのに、一回目、二回目、三回目で、話の重心が少しずつ変わっていった。

最初は、やってきたことを順番に並べていた

文章を書く仕事から始まり、サイト全体の設計や集客へ広がり、独立して会社にした。最初の説明では、この順番を正確に伝えることに意識が向いていた。事実は間違っていないが、聞く側には経歴の一覧として届いていたと思う。

二回目には、なぜ仕事がその順番で変わったのかを足していた。三回目になると、経歴よりも「結局、私は何をしたいのか」が先に出た。過去の仕事は、その考えに至った理由として後ろへ回った。

机の前で自己紹介を考えていたら、きれいな経歴をつくろうとしていたかもしれない。人に話して反応を見ると、説明が長いところ、相手が聞き返すところ、自分が力を込めるところが分かる。繰り返すうちに、不要な部分が削れていった。

滑らかになったときほど、相手を見る

ただし、言い慣れることにも危うさがあった。後半の一回は、自分の説明を滞りなく進めることに気を取られ、相手が本当に知りたいことを拾い損ねた感覚があった。滑らかに話せることと、伝わることは同じではない。

朝には、二十年先に何を残すかという話もしていた。午後に自己紹介から残った「何をしたいのか」は、その長い時間の話とつながっていた。ばらばらの経歴を一本にしたのは、実績の数ではなく、今後も続けたい目的だった。

自分の言葉は、一人で完成させるものではないらしい。人に話し、違和感を拾い、また話す。その繰り返しで固まる。ただ、慣れた言葉を一方的に流さないよう、毎回相手の顔を見て話したい。

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