Norikの日々の記録
2026年7月8日
「幅広く対応できます」を捨てるのが、まだ怖い
この日は、人が抜けたあとの空席を見ながら、次に誰と何をするのかを話した。まだ名前を出せない相手との話もあり、役割を細かく決めるより、まず一緒に動けるところから始める方向になった。
仕事を分けるとき、境界をきれいに引くと安心する。ここまでは私、ここからは相手、と決めれば責任の場所が見える。ただ、最初から線を引きすぎると、相手の得意なことが見える前に仕事の形を固めてしまう。今回は、空席を急いで誰かの形に合わせないことにした。
良いものを作るだけでは、届かない
話は、こちらの仕事をどう外へ伝えるかに移った。中身を良くすることには時間を使えるのに、届ける作業になると手が止まる。自分では価値を知っているので、説明を増やせばわかってもらえると思ってしまう。しかし、相手はそもそもこちらに強い関心を持っていない。
そこで「幅広く対応できます」という言葉の弱さが気になった。対応範囲が広いこと自体は悪くない。けれど、選ぶ側が知りたいのは、自分の状況に一番近いのは誰かということだ。何でもできます、と言われても、自分のための相手だとは感じにくい。
絞れば、来なくなる人がいる
対象を絞るのは、今も怖い。絞れば、そこから外れた人は来なくなる。来ていたかもしれない人を、自分から断っているように感じる。
ただ、絞らないままだと誰にも見つけてもらえない。選ばれるかどうか以前に、「自分の話だ」と気づいてもらえない。誰にでも合う言葉は、結局、誰にも強く届かない。
この日は、怖さが消えたわけではない。それでも、発信する場所を一つ選び、その中で役割を分けるところから始めようと考えた。新しい場所を次々に増やすのではなく、ひとつの場所で、日々の断片と、後から読める内容を分けて置く。
空席をすぐ埋めないことも、伝える相手を絞ることも、余白を残す点では似ている。全部を先に決めない。その代わり、誰に何を届けたいのかだけは曖昧にしない。この日の結論はそこだった。
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