口に出すと嘘っぽい。借りた言葉で自分の仕事を説明できなかった
朝、自分の仕事を一文で説明しようとしました。途中で止まり、言い直し、単語を替えてまた言いました。何度試しても、自分の口から出てきた感じがしませんでした。
文章にすれば整っています。内容も間違ってはいません。それなのに声に出すと薄く聞こえる。言い方ではなく、自分の中身がまだ整理できていないのではないかと思いました。
きれいな単語の多くが、誰かから借りたものだった
使っていたのは、挑戦、調整、軸といった、どこかで読み、うまくまとまっているから借りた言葉でした。借りた言葉は相手にも伝わりやすく、説明を早く始められます。
ただ、その言葉には本来、使ってきた人の経験がついています。自分の経験の形が違うまま言葉だけを載せると、声に出した時に噛み合いません。朝に感じた嘘っぽさは、そのずれだったのだと思います。
自分で試した言葉だけが、手入れを続ける理由になる
自分の言葉にする近道は見つかりませんでした。自分でやり、うまくいったことと失敗したことを自分の目で見るしかありません。痛い目を見て残った言葉は、表現が拙くても自分のものです。
この日、人に頼らない仕組みという言葉にも引っかかりました。仕組みを作っても、点検し手入れする人は必要です。自動化で作業が消えるのではなく、手入れの対象が作業から仕組みへ移ります。
借りた言葉で始めると、続ける理由まで借り物になりがちです。自分の経験から説明できるものなら、面倒な手入れも続けられます。朝の一文は完成しませんでしたが、うまく言えないこと自体が、まだ自分で確かめる余地を教えてくれました。
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