品質には納得した。でも、この清掃費では紹介しにくいと伝えた
昼過ぎ、民泊の清掃会社から電話があった。清掃を必要としている物件を紹介してもらえないか、という提携の話だった。
私は最初に、うちの立ち位置を説明した。オーナーから清掃だけを直接請け負うのではなく、全国の民泊運営会社へお客様を紹介する仕事をしている。つながりが多いのは、オーナー個人より運営会社のほうだ。相手もそこは理解してくれた。
次に聞いたのは清掃費だった。「広さによって変わります」だけでは紹介できるか判断できない。そこで、よくある広さの一戸建てならどのくらいになるか、具体的に聞いた。
説明を聞くほど、品質には納得できた
返ってきた金額は、私が想定していた中でも高いほうだった。もちろん、高いだけの理由はあった。現場の人へ任せきりにするのではなく、全国で同じ項目を確認できるチェックの仕組みを整えているという。清掃の品質を揃えようとしている説明には筋が通っていた。
それでも、紹介する側としては別の問題が残る。実際に清掃を頼む人は、作業する人数と時間から費用を考える。その感覚と提示された金額に差があれば、品質を説明する前に価格で止まる可能性が高い。
私は電話の中で、品質の考え方には納得できるが、この価格では紹介しても決まりにくいと思う、と率直に伝えた。安くしてほしいと迫ったわけではない。良いサービスだと感じたことと、今の紹介先へ勧めやすいことは、同じではないからだ。
良いと思った点と、難しい点を分けて残す
電話の最後に、対応できる地域を確認し、ホームページも見ると伝えた。その場で提携を決めることも、断ることもしなかった。
以前の私は、相手の説明に納得すると、そのまま「良い話だ」とまとめてしまうことがあった。しかし、紹介の仕事では、私が良いと思うだけでは足りない。紹介された側が価格を受け入れ、実際に依頼できて初めて話がつながる。
品質には納得した。価格は紹介しにくい。この二つを混ぜずに相手へ伝えられたことが、この電話で一番大きかった。良いところを認めながら、難しいところも曖昧にしない。その状態で条件が変わるか、合う紹介先があるかを考えればいい。
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