Norikの日々の記録

2026-09-10

頼む範囲は減らせた。始まる日は動かせなかった

朝の九時前、机の上の書類をひっくり返していました。探していたのは一枚の通知です。「草刈ってくださいっていうやつ、来てたやんな」と言いながら、古い領収書の束をどけて、やっと出てきました。持っている土地の草が道路にはみ出しているので刈ってください、という内容で、届いたのはこれが二度目でした。

九時を過ぎて、いつも草刈りをお願いしている先に電話をかけました。かける前に決めていたことがあります。全面を刈ってもらうのはやめよう、ということです。敷地は広く、全部やれば手間も費用もそれなりになります。指摘されているのは道路にはみ出している部分だけなので、そこだけでいい。電話でもそう伝えました。

「全部刈るのは大変なので、指摘されてる分だけ、道路にはみ出してる所だけ。境界から一メートルぐらい入る分を刈っていただいたらいいですか」

自分としては、これで話は早くなるはずでした。頼む量を三分の一にも四分の一にも減らしたのだから、そのぶん軽く、そのぶん早く動いてもらえる。そう思っていました。

担当の方に代わっていただいて、返ってきたのは、範囲の話ではありませんでした。

今は長雨で会員の作業が止まっていること。そのせいで待ってもらっている案件が溜まっていること。今日はたまたま晴れたので、動ける人は全員そちらに出ていること。来週もずっと雨模様であること。だからいつ着手できるかは、今この場では約束できない。確認でき次第、折り返し連絡します、という話でした。

頼む量は選べる。順番は選べない

電話を切ってから気づきました。私がこの依頼で調整していたのは「どこまで刈るか」でした。相手の側で詰まっていたのは「いつ手が空くか」でした。範囲を半分にしても、前に並んでいる列は一件も短くなりません。私が動かせる変数と、着手日を決めている変数が、まったく別のものだったということです。

もう一つ、順番のことがあります。通知は二度目でした。行政から来る紙には、こちらの都合とは関係なく期限の感覚があります。それなのに私は、指摘を受けてから電話をかけています。指摘されてから動くというのは、天気が崩れたあとの、いちばん混んでいる時期の列の最後尾に並ぶ、ということでもありました。範囲を削って手に入れた軽さは、そこでは効きません。

相手が悪いという話ではまったくないです。雨で作業が止まるのは当然で、順番に受けているのも当然です。確かめていなかったのは私のほうで、確かめるべきだったのは、範囲ではなく時期でした。

次からこう決めます。期限のある依頼は、範囲や費用の相談より先に「今、どれぐらい待ちますか」を聞く。待ちが長いと分かったなら、そこでやることは範囲を削ることではなく、先に並ぶことです。そして、草刈りのように季節が来れば必ず必要になるものは、指摘が来る前に予約だけ入れておく。頼む量を減らす工夫より、頼む日を前に出すほうが、たいていよく効きます。

見積もりを取るとき、金額と範囲は必ず聞くと思います。着手できる日は、いつ聞いているでしょうか。

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